地方理系大学院生の雑記

地方国立大の理系院生です。思ったことを書きます

「山形の海ゴミを考えるⅡ」に参加してみた。

 今日は午後13時半から山形の海ゴミを考えるⅡ に参加してみた。

参加の経緯としては、先月住宅展示場のアルバイトをして、その際に出会った人に招待される形てこのイベントに参加した。自分は大学院の英語の授業にて、マイクロプラスチックのテーマ調べ、プレゼンしていたので興味・関心はありちょうどよかった。

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 このイベントは、この画像にあるようにまずマイクロプラスチックに関するドキュメンタリー映画(一時間)を見てから、トークセッションという形で登壇した方々とフリーアナがお話しするというものであった。

 

まず、ドキュメンタリー映画に関して。

映画は約一時間。

「海ー消えたプラスチックの謎」というタイトルで上映。

 内容としては、地球上で年間約3億トンプラスチックが製造されており、その中の約800万トンが海に流出し、そのほんの少ししか目に見える形でプラスチックは存在しない。

では、さて残りのプラスチックはどこにいったのだろうか?という疑問を投げかけるという手法で映画が始まった。

それに対しヨーロッパの多くの研究者がその問いの答えを探求するという映画であった。

 

 私は、動物プランクトンがマイクロプラスチックを摂取し、それを魚が食べることで生物濃縮が生じることは、事前の知識として知っていた。

この映画を見た後にはさらに、マイクロプラスチック(5mm以下のプラスチック)は海に流出している化学物質を付着し、細菌の温床となっていることが分かった。

これらを考えると、普段私達が捨てているプラスチックそのもののが自然に私たちに帰っていることが分かる。

なんと皮肉であるか。

 

そのあとのトークセッションにおける研究データにおいて、日本近海における浮遊するマイクロプラスチックの量は、WHOが定義する世界平均の約27倍という(理由としては、日本は海に覆われかつ海流そして生命体の影響がある)。

 

 

このような現状を目の当たりにして、みなさんはどう考えるだろうか?

「いや、別にプラスチックが減ったところで死なないからいいでしょ」と考えるか、

それとも、「未来の地球・人類のために小さなところから行動しよう」と考えるか。

 

 

ただ、マイクロプラスチックは、皆さんも自然と体の中に摂取しているかもしれない。

 

 

イベントを通じて、印象的だった言葉がある。

「過去は変えられない。他人も変えられない。しかし、他人に影響を与えることはできる。」

 

 プラスチックは、とても安価で加工がしやすく便利な素材である。だからこそプラスチックを使うことをやめることはできない。

これから求められるのは、

   プラスチックの製造・消費。廃棄の三つから行動していくことが大切である。

例えば、マイバッグを常に持ち歩くとか、分別を普段からしっかり行っていくなど。

そうした行動が未来を変えていくのである。

「一人の一歩より、100人の一歩」

 

このイベントを通じて、他人に影響を与えることは大きく未来を変えていく一つの手段であることを学んだ。

 

最後に。そう環境問題を普及させていくのに適したアプリを紹介する。

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 この「ピリカ」というアプリは、ごみをその場でカメラで撮り、アプリ内で投稿していくことで、どの場所でどんなごみがあるのかについて共有することができる。

さらには、このアプリをどんどん紹介していき、多くの人にゴミ問題について関心を持ってもらうことで、環境問題について知ってもらおうというものである。

 

 

 

 何か人間が行動を始めるには、やはり最初に肝心となるのは物事を知ることである。知らなければ行動は起きない。

アメリカの詩人エマーソンという人がこんな言葉を残している。

「人は見ようとするものしか見ない」

人は知っている知識を基に行動し、考える。この言葉からも知らなければ行動に結びつかないことが分かる。

 

 

このブログを通じて、少しでも環境問題について身近に感じて頂ければと思う。

 

今日は、久しぶりに講義を受けた感じがし充実した一日に感じた。

 

終わりにNHKに取材されたけどいい返答ができただろうか。そこが疑問である。

テレビに映るんかな。