地方理系大学院生の雑記

地方国立大の理系院生です。思ったことを書きます

ほんとうに大切なことって、なかなか気づけないものですよね。

ふと、考えることがある。

 

最近、新章神様のカルテを読んでいる。(数ミクロンのネタバレあり)

神様のカルテはシリーズ化されていて、「神様のカルテ」「神様のカルテ2」「神様のカルテ3」があり、今年になって待望の新章が発売された。

現在読んでいる新章神様のカルテは、主人公(栗原一止)が地方病院から大学病院へと舞台を変える。主人公は最先端の医学を突き詰めながら、愛する小春と妻や患者との会話を通じて、生きることについて悩み苦しみながらも、真っ向から向き合うストーリーとなっている。

ここから少しネタバレ。

そこで、二木さんという29歳の若い女性が患者として大学病院へと搬送されてくる。

彼女は、膵炎を患い、様々な抗がん剤を投入するものの重度の副作用を発症し、栗原一止を悩ませる。

しかし、彼女は常に前向きで少しでも長く生きようと、明るくふるまう。

なぜなら、彼女には7歳になった娘と愛する夫がいるからだ。

 

病気にかかり、抗がん剤の副作用もあってなかなか娘と夫に面会できない日々が続く。

 

そんななか、病院の二階の廊下でばったりと栗原は二木さんに会う。

なぜ、こんな場所にいるのかと栗原は問う。そして、二木さんは二階から見ることができる手入れの届いた芝地を見下ろした。

そこで、栗原は気づく。二木さんの娘さんと夫が仲良くキャッチボールしている姿を。

二木さんはそれを見ながら答える。

「家族がそろって、のんびりと外を歩ける。たったそれだけのことが、こんなに貴重なことだったなんてようやく気づかされました。本当に大切なことってなかなか気づけないものですよね」

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病で苦しみながらも、生を渇望しながらも、お世話してくれている医師たちに気づかいや感謝を忘れない。そんな二木さんの生き方に感銘し、僕は涙が止まらなかった。

自分は今健康体で生きることができている。病になってから生に感謝しては遅いと気づかされた。

 

先輩後輩同期、フットサルでの社会人の皆さん、大学の先生方、家族、高校の友人。。。。。まだまだ数えきれない関わり

また大学院に入ってから繋がった、

人間関係の糸を大切に、さらに強い糸にしていけるように、、、